2012年6月3日日曜日

ユーロ/ドル これまでの動きと来週の戦略

5月1日高値1.3284から1ヶ月の間ほぼ戻りなく下落を続けてきたユーロドルは、週末の米雇用統計発表後には一時1.2300を割り込み1.2289まで下げた。その後は少し戻り1.2400台を回復して引けている。


5月31日の記事で確認しておいた2008年の安値節まで下落し止まった形だ。

下の週足チャートをご覧になって分かるように、中長期的には約1年前の2011年5月4日に高値1.4940をつけた後、ここまで高値、安値を切り下げながら下落している下降トレンドになっている。




日足を見てみよう。
昨年後半から下落してきた相場は、今年1月13日に安値1.2624をつけた後調整局面になっていた。2月後半には高値1.3486まで戻す場面もあったが、その後下値1.3000付近までのレンジ相場を経て5月からの下落相場に入っている。





では月曜からどのように相場に取り組むか考えることにしよう。
その前に、現在ご存知のようにユーロ圏ではギリシャの再選挙やスペインの信用問題など不安定要素は事欠かない。勿論これらの欧州信用問題がこのユーロ安の原因であることは間違いないが、ここではそうしたファンダメンタルズ要因は、「インパクトのある指標の発表があるから取引は控えよう」とか「重要な会議をやっているので、突発的な要人発言による急な値動きに注意しよう」というような一つのフィルター程度として、トレード戦略はあくまでもテクニカルで考えていくスタンスだとご理解頂きたい。


話しを戻そう。上述した通り、現在週足、日足のレベルでは明確なダウントレンドとなっている。ただ、週末の下落で一つの目処としていた1.23付近の節でサポートされ引けている。まず下値は先週末の安値1.22台後半のレベルを守れるのか注目したい。
このレベルを割り込むと、次の下値ターゲットは1.21台ミドルと考えている。このレベルは節でもあるが、ユーロ導入後2000年の最安値から2008年の最高値の半値戻しレベルでもある。



一方ここでサポートされて一旦の調整局面になった場合、最初の戻り目処を1月安値(先週の高値でもある)レベル1.26台前半と考えている。


もう少し短期の時間足を見ていこう。
4時間足ではMA55(赤い移動平均線)とトレンドラインが重なり上値を抑えているのが見て取れる。また雲下限もすぐ上に位置して上値を重たくしている。


1時間足では現在の上昇を雲上限と直近でよくワークしているMA100(緑の移動平均線)が上昇を抑えているのが分かる。




さてトレード戦略だが、日足のボリンジャーバンドを見るとレンジから下に放れ、ここまで-1σを下回り続落、現在も-1σと-2σの間で推移していることが分かる。明確な下落相場であることから戻り売りが最もリスクが低いと考える。とは言え、一旦の調整局面入りの兆候も見られることからあまり安値レベルでの戻り売りだと踏み上げられる可能性も高いと思っているので、十分に引き付けてからの売りか、またはテクニカルを根拠にタイトなストップを設定すべきだろう。


他方調整を狙った買いであれば、まずは週末安値を割り込まないことが条件になろう。この安値の下には確実にストップを置いて、底堅さを確認できれば買いにトライするのもありだとは思う。

戻り売り、または買いから入った場合の利確目処は、トレンドラインや1時間足のMA200(ピンクの移動平均先)、その上なら1.25前半レベル、1.26前半レベルなどになるだろう。


私はトレンドライン付近では抜けたところにストップを置いて売り、また1.26台での売り。週初に下押し下場合は週末安値下では確実にストップを置いて1.23台前半を買ってみてもいいかなと思っている。



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